寺田倉庫のアート事業 アートのまち天王洲で国内外をつなぐ

倉庫街からアートのまちへ、大きな変貌を遂げた東京都品川区に位置する天王洲。その立役者の1人が天王洲を拠点とする寺田倉庫だ。美術品の保管をはじめ、ミュージアムやギャラリー、画材ラボなどを展開する同社に、アート事業のポテンシャルやアートによるまちづくりについて聞いた。

寺田 航平(寺田倉庫 代表取締役社長)

寺田倉庫は、1950年の創業以来、倉庫会社として70年余の歴史を持つ。美術品や芸術品をはじめ、映像・音楽媒体メディア、ワインなど高付加価値な物品の保管事業に従事してきた。1970年代から開始したアートの保管事業については、50年近い歴史を持つ。

急成長する現代アート市場
日本にもチャンス

一方で2010年代に入ってからは、保管事業に留まらないアート関連の事業も強化してきた。同社が本社を置く品川区の天王洲アイルに、日本を代表するコレクターのアートを展示するミュージアム「WHAT MUSEUM」や、若手アーティストの作品を年間1500ほど展示するアートギャラリーカフェ「WHAT CAFE」を展開。2016年に「TERRADA ART COMPLEX」、2020年には「TERRADA ART COMPLEX Ⅱ」と、コレクターだけでなく誰もが気軽にアートに出会うことができる、日本最大級のギャラリーコンプレックスをオープン。日本の伝統画材を紹介し、海外からの注文もある、ショップ・ラボ・ワークショップを備えた絵画材料専門の複合クリエイティブ施設「PIGMENT TOKYO(ピグモン トーキョー)」を運営している。

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