廃材アートの海外での販売に挑戦 ごみを減らすリユースをクールに

ブランド品や古美術の買取・販売を中核に、様々なリユース事業を展開するバリュエンスグループ。2021年夏、美術家の長坂真護氏と連携し、グローバルパートナーとして同氏の廃材アート作品の海外ギャラリーの運営を開始した。

バリュエンスホールディングス 執行役員 兼 ブランド戦略本部本部長の中村大亮氏。右は長坂氏の廃材アート作品

バリュエンスは、ブランド品等の買取専門店「なんぼや」、骨董・美術品の買取専門店「古美術八光堂」や、ブランド品のB to Bオークションなどを手掛ける企業だ。一般顧客からブランド品を仕入れ、リユース事業者向けのオークションで販売する、というビジネスモデルで急成長し、2018年3月には東証マザーズに上場した。近年はアスリートのユニフォームやグッズなどを販売するスポーツチーム公認オークション「HATTRICK(ハットトリック)」や不動産事業の展開、プロダンスリーグ「D.LEAGUE(ディーリーグ)」へ参入するなど、様々な分野に事業を拡大している。

廃材アートのクリエーター
長坂真護氏の作品を世界へ発信

同社が2021年8月に開始した新しい取組が、美術家の長坂真護氏の作品の海外での販売事業だ。長坂氏は、アフリカ・ガーナのアグボグブロシー地区、いわゆる「電子廃棄物の墓場」と言われるスラムの現状について問題提起を行っている。同地区の多くの人は、廃棄物を焼却してそこに含まれる金属類を回収、売却して生計を立てているが、健康を害する人が多い。長坂氏は、ここに集まる電子廃棄物を使用してアートを制作し販売、得られた収益を現地で暮らす人に還元する活動をしている。

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