「女子初」の道なき道を野球とともに進み、女性アスリートの未来を拓く

野球人口が減少しているといわれている中、女子野球は熱い。チーム数も競技人口も急増中だ。読売ジャイアンツ女子チームに所属する島野愛友利は、節目節目で未知の選択を余儀なくされてきた。現在、21歳。すでに大きな選択を3度も経験し、その歩みは期せずして、女子野球界の新たな道を切り拓くことに直結している。

文・油井なおみ

 

島野 愛友利(野球選手)

野球を続けるために
幼いころから重ねた覚悟と選択

大好きなふたりの兄を追い、遊びの延長ではじめた野球。いつしか夢中になり、ただうまくなりたいという思いだけで続けてきた。だが、中学進学を控えた小学6年生のとき、島野愛友利は最初の大きな選択を迫られる。

夢は「オリンピックに出ること」。夢を叶えるなら、ソフトボールに転向するほかない。

「当時はピッチャーにこだわっていたので、アンダースローにフォームを変えることに魅力を感じられなくて。悩みましたが、中学でも野球を続けようと決めました」

だが、さらに島野を悩ませたのは、野球をどこで続けるか。選択肢のひとつは、兄たちが在籍する名門・大淀ボーイズ。もうひとつは、比較的練習が穏やかに見えた別のチーム。

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