成功と失敗の分かれ道 企業の「癖」から自社特有の「型」をつくる
新規事業の開発件数が加速的に伸びている企業は多くない。その原因について、さまざまな業界で新規事業の立ち上げや企業の経営戦略、成長支援のコンサルティングを行うドリームインキュベータ執行役員の田代雅明氏は「自社の癖を見極められていない」ことを根本原因として指摘する。

田代 雅明(株式会社ドリームインキュベータ執行役員)
企業の「癖」にこそ
新規事業のヒントがある
大手企業を中心に新規事業の支援やビジネスプロデュースを行うドリームインキュベータ。同社執行役員の田代雅明氏は2008年に新卒で入社以来、自動車やエネルギー、化学・素材、IT、建設、ヘルスケアなど、多種多様の業界で新規事業の戦略立案や立ち上げに関わってきた経験をもつ。
専門領域に絞り、狭く、深く尖らせることで新規事業が生まれるという考え方がある一方で、田代氏は業界を横断することが構想やアイデアを生み出すポイントになると話す。
「新規事業開発の1つめのポイントとして、業界と業界の狭間や組み合わせにチャンスがあると考えています。特定の領域の専門家になるほど既存事業に寄ってしまう傾向があるため、幅広く業界を見ることは重要であり、当社はこれまで特定の業界に限定せずに新規事業開発に取り組んできました」
田代氏が事業開発の支援を行う際に重視しているのは、企業の「癖」を見極めることだ。癖とは、規模や業界に限らず、意思決定プロセス(トップダウン/ボトムダウン)、リスクへの許容度、過去の成功パターンなど、さまざまなものがある。
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