イノベーションの強い味方 プロジェクトを支援するIT企業5社

刻々と変化する社会状況と競争環境のなかで、イノベーションには大胆なアイデアとスピーディな実装が求められる。アイデアの発想、パートナー探し、検証、データベース化、権利保護といった、イノベーションの多層的なプロセスにテクノロジーでアプローチし、支援する企業を紹介する。

 

英Wazoku社(旧InnoCentive社)
クラウドソーシングでオープンイノベーションのエコシステムを構築

CEOのサイモン・ヒル氏が2011年に立ち上げたクラウドソーシングプラットフォーム。会社名の「Wazoku」は、スワヒリ語で「素晴らしいアイデア」を意味する。特定の課題や問題を抱えている企業や団体の「シーカー(Seeker)」がWazoku クラウドにその問題を投稿すると、専門的な知識をもつ研究者やエンジニアなどの「ソルバー(Solver)」が解決策を提案し、最適なものとして選ばれれば報酬が支払われる。「シーカー」と「ソルバー」は直接やり取りをして解決策の詳細を詰めたり、追加情報を提供したりして、協働を進めることもできる。

2020年に英InnoCentive社、2022年にMindpool社、2023年にIdea Drop社といったアイデアマネジメントプラットフォームを買収してスケールを拡大した。多くのグローバル企業や政府機関、非営利団体が同社の顧客になっている。2024年には、アラブ首長国連邦において、海水の淡水化をより効率化する方法を公募するアイデアコンテストを支援している。

 

全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。

  • 記事本文残り75%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。