スタジオエイトカラーズ 地方都市ならではのクリエイティブに挑戦
高知県初のアニメ制作会社として、2021年に設立されたスタジオエイトカラーズ。2024年10月からは、元請けとして担当したショートアニメ「ねこに転生したおじさん」の放送が全国の地上波で始まった。今後は東京とは違ったアプローチで、高知独自の作品を作ることを目指している。
宇田 英男(株式会社スタジオエイトカラーズ 代表取締役)
「まんが王国・土佐」で
アニメ制作会社を設立
スタジオエイトカラーズを設立した代表取締役の宇田英男氏は大手電機メーカーを経て、アニメ制作会社2社で勤務した経験を持つ。その後、2011年にスタジオコロリド、2020年にノーヴォという2つのアニメ制作会社を自ら設立した。
「日本が今後、海外で勝負できる分野として、漫画やアニメ、ゲームなどのコンテンツ産業に着目し、2009年にアニメ業界に入り、2011年に最初の会社を作りました。当時は市場規模が拡大して制作ニーズが高まっていたものの、多数の制作会社がある東京でもクリエイターが不足していました。やりたい人は多くても、給与を含めた人材育成の環境が整っていなかったのです」
そこで宇田氏は地方都市にスタジオを作り、人材を育てたいと考えた。その候補地を探す中、知人から高知県の起業家支援についての情報がもたらされ、講演会に招かれる。その際に、アニメの産業振興に取り組む県や高知信用金庫の誘いを受け、高知県でのスタジオ開設を決めた。
全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。
-
記事本文残り78%
月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!
初月無料トライアル!
- 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
- バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
- フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待
※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。