大特集 フィンテック 金融機能で社会を変える

社会課題を解決する上で、金融に関係したデジタルテクノロジー、フィンテックが助けになることが、実績で裏付けられるようになってきた。キャッシュレス決済は地域活性化の起爆剤としても注目され、お金の取り扱いのDXは、新しい事業を始めたい、あるいは人手不足に苦しんでいる組織・事業会社にとって福音となっている。デジタルデータは信用の新しい根拠となり、中小・零細事業者の金融サービス利用のハードルを下げた。新NISA制度の開始で、一般の人が生涯にわたるマネープランを意識する機会が増えている。同時に、金融に関係した新しいテクノロジーの社会実装、運用のルールづくりも進む。変化が続く金融とその派生分野には、まだ気づかれていない新しいビジネスチャンスがありそうだ。

 

CONTENTS

編集部総論・数字で見る フィンテックが切り開く未来社会

PayPayによる地域課題解決の支援 決済アプリができる貢献を探る

フィノバレー 地域通貨で域外に流れ出ない資金循環を実現

KAERU 認知機能の低下した高齢者を見守る決済サービス

Finatextホールディングス 金融サービス参入をシステム面で後押し

エンペイ 教育機関に特化した集金支援サービスで業務改革

Lecto 少額決済の増加で煩雑になる督促・回収を自動化

ペイトナー ファクタリングを起点に スモールビジネスの新しい信用をつくる

ブロードマインド 人生100年時代の金融との向き合い方

金融庁 利用者保護とイノベーションを両立させるルールづくり

NTT Digital 様々な「価値」のやり取りに生活インフラを提供

海外の規制動向、方針はEU・米国で全く異なる

中銀キャッシュレス、新トークン市場ほか 注目集めるフィンテック事例