特集 宇宙産業 拡大の好機をつかむ
世界的に急拡大する宇宙産業。日本は官民が連携して独自の勝ち筋を模索している。政府は宇宙戦略基金の創設や宇宙における防衛力強化で基盤を整備し、JAXAは民間企業の宇宙分野への参入を推進する。スタートアップから事業会社まで様々なバックグラウンドを持つ企業が、衛星データ活用や宇宙活動のインフラ提供などに向けた事業開発を進める。長期にわたる投資が必要な宇宙産業では、今後は技術力に加え、社会の合意を得る活動も重要な要因となりそうだ。
CONTENTS
編集部総論・数字で見る 量的拡大期を迎える宇宙への進出
月刊事業構想 編集部
「日本の勝ち筋」を軸にした宇宙産業の拡大と統合に向けて
宮下 陽輔(内閣府宇宙開発戦略推進事務局 参事官補佐)
国内宇宙産業の基盤強化と地域活性化の戦略
松岡 一郎(JAXA宇宙航空研究開発機構 新事業促進部)
防衛省 宇宙作戦群 宇宙領域把握で人工衛星を守る
月刊事業構想 編集部
宇宙事業で40年の歴史 身近になった宇宙、新サービスを創出
山下 照夫(スカパーJSAT 取締役 執行役員常務 宇宙事業部門長)
衛星データと地上の各種データ で地中の水道管の漏水リスクを可視化
樋口 宣人(天地人 執行役員COO)
宇宙で一大産業をつくりあげる 商社×エンジニア内製化で独自路線
永崎 将利(Space BD株式会社 代表取締役社長)
小型ロケットと自社のスペースポートで 世界最高頻度の宇宙宅配便へ
豊田 正和(スペースワン 代表取締役社長)
縦横無尽に宇宙空間で移動や輸送を実現へ 新たなインフラを構築
畑田 康二郎(将来宇宙輸送システム 代表取締役社長 兼 CEO)
月での安全・安心な空間構築の実現へ 強みを活かした月での建設事業
船津 貴弘(安藤・間 技術研究所 宇宙技術未来創造室長)
ロビイングとコンプライアンスと情報力が宇宙ビジネスを推進する
北島 純(社会構想大学院大学 社会構想研究科 教授)