NTT Digital 様々な「価値」のやり取りに生活インフラを提供
NTT Digitalは、web3サービスやブロックチェーン技術などを容易かつ安全に利用できる環境づくりに挑戦する。2024年3月にはweb3デジタルウォレット「scramberry WALLET」をリリース。価値のやり取りを円滑化するだけでなく、よりフェアでインクルーシブな未来に向けた変革の触媒を目指す。
次世代インターネット技術web3を
意識せずに使えるウォレット
NTT Digitalは、NTTドコモの100%子会社として2022年、web3サービスを容易かつ安全に利用できる環境をつくり、顧客がサービス提供する際の基盤を提供するweb3イネーブラーを目指して設立された。web3とは、ブロックチェーン技術を基盤にした次世代のインターネット技術のこと。「web3を意識することなく、web2の延長として、お客様が当たり前に使えるように裏で支えたい」と同社セールス&マーケティング部セールス&マーケティングSenior Managerの伊藤篤志氏は話す。
第1弾の製品として3月にリリースしたのが、ブロックチェーン上で暗号資産やNFTの取引などを行うことができるweb3デジタルウォレット「scramberry WALLET」だ。一般的にweb3デジタルウォレットは、暗号資産を管理するためのアプリで、種類の異なる暗号資産それぞれの額を把握する、入出金する、NFTのコレクションを管理する、などの際に用いられる。既に国内でも複数の企業がweb3デジタルウォレットサービスを提供している。
「scramberry WALLET」の特徴は4つ。まずはweb3初心者にとっても使いやすいようにウォレットの初期登録が電話番号だけでスピーディーにできるようにした。「web3特有の手法としてニーモニックフレーズと呼ばれるリカバリ用のキーを使う必要があり、それをユーザーが管理しないといけないのですが、その手間を省いてウォレットを簡単に作成することができます」。敷居の低さは、ユーザーにweb3を意識させることなく社会実装を後押しするポイントの1つだ。
2点目はバックアップ機能による安全性の高さ。「アプリの中で資産の情報などをクラウドにバックアップしておくことにより、ウォレットを別の端末で再生成したいときに容易に復元が可能になります」。3点目が、充実したセキュリティ。「取引の少ない暗号資産や注意が必要なNFTのフィルタリングを行い、アラートを出して注意喚起します」。そして最後の4点目として、直感的でわかりやすく操作できることだ。「蛇口から出てくる水を安心して飲めるように、web3を安心して使っていただく環境を作り出したい」と伊藤氏は改めて強調する。
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