KAERU 認知機能の低下した高齢者を見守る決済サービス
日本でもキャッシュレス決済が普及し、全体の支払いの約4割を占めるまでとなった。その恩恵を認知機能が低下した高齢者にも届けるべく「誰もがお買いものを楽しみ続けられる世の中にする」ことをコンセプトに開発した金融サービスが「KAERU」だ。KAERUの取締役COO、福田勝彦氏に話を聞いた。
1日の限度額を設定できる
安心なキャッシュレスサービス
「KAERU」は、端的に言えば、チャージ式プリペイドカードと、チャージ操作や1日の予算設定などの機能を持つスマホアプリを組み合わせたキャッシュレス決済サービスだ。
現在提供されているサービスは3タイプ。1つ目は、高齢者本人がKAERUカードとアプリの両方を持つ「個人で使う」サービスで、比較的スマホの扱いに慣れている高齢者がサポートを受けながら日々の決済に活用する。
2つ目は、カードは高齢者が日々の買い物に使い、スマホに関連する部分は高齢者の家族が活用するという「みまもりで使う」サービス。
3つ目は、身寄りがない高齢者を対象にしたサービスだ。認知機能の低下などにより金銭管理が難しくなってきたものの、支える家族がいない高齢者は、行政や成年後見人が様々な支援を担う。この場合、1人の担当者が複数の高齢者を見守ることになるため、その構図に合わせた機能に特化した「チームで使う」サービスとなっている。
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