ファクタリングを起点に スモールビジネスの新しい信用をつくる
売掛債権を売却することで、支払期日前に請求書を現金化できるファクタリング。IT技術革新と法整備が進んだことで、利用の裾野が拡大している。ペイトナーでは、フリーランスの個人でも使えるサービスを開始、中小・個人事業者のお金に関する事業パートナーとしてサービスを深化させている。
モノやサービスを販売した際の売掛債権(請求書)を買い取り、販売者が支払期日よりも先に現金を手にできるようにするファクタリングは、欧米では資金調達の手段として古くから使われていた。日本では商習慣や制度の違い、また「債券譲渡取引は資金繰りが悪化した企業がすること」というイメージがあったことからあまり広まっていなかったが、2020年の債券法改正で敷居は下がりつつある。
中小・個人事業者でも
ファクタリングを利用可能に
デジタル技術の発展も、ファクタリングの利用を拡大する要因になっている。少し前までは、買取前の審査に時間とコストがかかり、手軽に使える資金調達法にはなりえなかった。現在は信用情報の収集はより短時間にできるようになっており、また判断の基準にできる情報の種類も増えている。
ペイトナーは、このような変化を背景に2019年に創業したオンライン型ファクタリングの企業だ。サービスを提供するのは、これまでファクタリングを利用できなかった個人事業主や中小企業。「スモールビジネス事業者のお金のストレスをなくす」というビジョンを掲げている。
「フリーランスとして働く人が取引先に対して作成した、未入金の請求書をペイトナーで即時審査し、最短10分で買い取ります」と、ペイトナー代表取締役の阪井優氏は説明する。
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