衛星データを活用 JAXA発ベンチャーが挑む次世代の稲作
農業者は日ごと、年ごとに変わる気象状況に対し、経験の蓄積をもって対応してきた。その判断を、観測衛星が収集する「宇宙ビッグデータ」で支える事業が動き出した。JAXAの衛星開発エンジニアであり、スマート農業のアイデアで天地人を立ち上げた百束泰俊氏に聞く。
JAXAエンジニアとして起業
天地人のCOO(最高執行責任者)である百束氏は、現役のJAXAエンジニアだ。長く気象衛星の開発に携わる中で「この衛星をビジネスで役立てられないだろうか」と考えるようになり、内閣府主催の宇宙ビジネスアイデアコンテスト(S-Booster2018)に「宇宙から見つけるポテンシャル名産地」と題した営農支援の構想で応募。受賞をきっかけに、農業IoT分野に知見のある現CEOの櫻庭康人氏らと天地人を創業した。
「今でこそ社会課題解決の意識が強くありますが、創業当時は『自分が5~6年を費やしてつくった衛星のその後にかかわりたい』という個人的な気持ちもありましたね」と笑う。
百束氏は宇宙ビジネス拡大を目的としたJAXA職員の創業支援制度を活用しており、現在でもJAXA職員とCOOを兼任している。
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