スペース 「ドラ基地」でロスのない長距離運輸を実現
2024年4月施行の働き方改革関連法でトラックドライバーの労働時間が制限されたことで、特に長距離輸送の企業にとっては「2024年問題」が今なお大きな課題となっている。その解決策の一つとして、愛知県蒲郡市のスペースが提案するのが長距離輸送支援サービス「ドラ基地」だ。

村井 美映(株式会社スペース 代表取締役)
独自アルゴリズムで、最適な
マッチング先や中継地点を抽出
「法改正以前は、1人のドライバーが発地から着地までを担う宿泊付きの長距離輸送ができました。例えば、愛知県を出発して翌朝に山梨県に到着させることも可能だったんですが、現在はそれだと労働時間を遵守することができません」と話すのが、スペースの代表取締役、村井美映氏だ。
日本では運送会社の99%が中小企業で、国内長距離輸送の80%をそれら中小企業が担っている。荷主がこれまで通りの輸送を望む中、長距離輸送会社が法令を守るために、なんとか人員やトラックを交代させる中継輸送をするとしても、前半を運んだドライバーやトラックが空で引き返してくるならそこにロスが生じる。そこで村井氏が開発したのが、運送会社と積み荷をマッチングし、中継拠点で荷物の積み替えを行うことで、長距離輸送でも、1人のドライバーが担当するのは半分の距離、しかも行き帰りともに荷を積めるという、効率的な中継輸送を構築するサービス「ドラ基地」だ。
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