スペインBlendhub社 移動工場で食品の地元生産を可能に

スペインBlendhub社は、粉末状の食品の加工工場を、さまざまな規制を遵守しつつ移動可能にした。専門家や他社と協業し、柔軟な新製品開発・製造を実現、顧客は生産者から大企業まで多岐にわたる。産地の近くで加工を実施することで、近隣の企業を巻き込んだ地域経済循環の促進にもつなげている。

ヘンリック・クリステンセン(Blendhub 創業者 CEO)

スペインに本拠地を置くブレンドハブ(Blendhub、以下BH)は、この数年で激増しているフードテック関連会社の中でも、これまでにないビジネスモデルを提案する企業だ。食のサプライチェーンに所属する様々なプレイヤーを集め、食品加工の民主化を進めようとしている。

同社の目玉は、移動できる食品加工工場。世界中のどこでも同じように、品質を担保し規制をクリアした食品の生産を可能にするしくみを作った。地元産の食材を、地域内で加工して販売することで、世界中の消費者に栄養のある食品を手ごろな価格で提供することを目指している。

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