ソニー Sony Acceleration Platform 企業内新規事業開発を仕組み化

Sony Acceleration Platformは、新規事業のアイデア創出から事業拡大までを支援する組織だ。課題を乗り越え、一定期間内に結果を出すため重要なことは何か。企業の持続的な成長に欠かせない新規事業と事業開発を、過去10年以上にわたって支援してきた実績に基づく知見を聞いた。

宮崎 祐史(ソニーグループ Business Acceleration
Collaboration部門 Acceleration Service事業部 統括部長)

ソニーの新規事業創出で培った
ノウハウをto Bで提供

Sony Acceleration Platformは、ソニーグループが提供するB to Bサービスの1つで、事業を育成し拡大する事業開発と、それを支える専門組織・人材開発のノウハウを提供している。2025年2月現在でのサービス提供実績は817件、業種は26種にのぼる。

Sony Acceleration Platformはもともと、ソニーグループ内部で、既存事業にはない新しい領域の事業を創出するインフラとしてスタートした。2014年に活動を開始した時の名称はSeed Acceleration Program。

「新規事業のアイデアはあっても具現化するのが難しいという社員の声がありました。同時に、アイデアの事業化を進めるためにどういった体制を組み、いかなる知識・ノウハウを獲得すればいいのか分からないのもグループで共有されている課題感でした。大規模な組織は業務が専門ごとに分かれている場合が多く、例えばひとりのエンジニアに『こういうものを作りたい』というアイデアがあっても、その人だけ、あるいはその部署だけでは事業化は困難です。そこで、社長直轄の組織としてSeed Acceleration Programがスタートしました」と宮崎氏は経緯を振り返る。同プログラムでは、ソニーグループの社員のアイデアを集め、オーディション形式で採択し、一定のルールを決めて事業検証を進め、事業化を実現する経験を重ねていった。

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