山崎技研 地域資源を守るため、産学連携でカツオの養殖に挑む

「土佐の一本釣り」として有名な高知のカツオ漁。その伝統漁法が今、危機に瀕している。生命あふれる海を取り戻そうと、地元の工作機械メーカー・山崎技研は水産事業にも力を注ぐ。同社取締役会長の山崎道生氏に、カツオにかける思いや、目指すべき地域の姿について話を聞いた。

山崎 道生(株式会社山崎技研 取締役会長)

半世紀前の事件を機に海の保全活動を開始

高知県近海での一本釣りによるカツオ漁獲量は減少の一途をたどり、現在では最盛期の5分の1程度の10万トン以下に落ち込んでいる。中西部太平洋でのまき網による漁獲量が、1981年の9万トンから2015年には142万トンと大きく増加しており、そのあおりを受けた形だ。山崎技研会長の山崎道生氏は「衛星写真やヘリコプターを駆使して魚群を追いかけ、何とか漁獲量を維持しようとしている」と明かし、「このままではいずれ取り尽くしてしまうのではないか」と危惧する。

高知の自然を守り、もう一度豊かな生命あふれる海を取り戻したい。この思いから、同社は1972年に養魚場を開設し、後に水産事業部としてマダイやシマアジの稚魚の養殖に取り組んできた。クロダイの稚魚を毎年土佐湾に無償放流する他、2007年からは地域住民を交えた「稚魚放流イベント」を開催している。自然環境保護の意識が広がるきっかけになればとの思いからだ。

地域住民を交えた「稚魚放流イベント」

全文を読むには有料プランへのご登録が必要です。

  • 記事本文残り80%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全文読むことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事15,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。