「環境移送」 海の環境を水槽に再現し、ブルーエコノミーを牽引
イノカは、海をはじめとした水域の自然環境を水槽などに再現する「環境移送」事業を行うベンチャーだ。再現した環境を実証研究の場として企業に提供することで、地球環境問題解決への貢献を目指す同社のビジネスモデルについて、COOの竹内四季氏に聞いた。
聞き手 : 小宮信彦 事業構想大学院大学 特任教授/電通 シニアイノベーションディレクター
株式会社イノカ 取締役COOの竹内四季氏(右)と
事業構想大学院大学特任教授小宮信彦氏(左)
トップレベルのアクアリウムと
テクノロジーの融合
小宮 「環境移送」という事業にたどり着いた経緯について教えてください。
竹内 CEOの高倉葉太は東京大学大学院でAIを研究していました。自身の趣味であるアクアリウムとテクノロジーを掛け合わせることで世界を変えるという方向性でビジネスのアイデアを練っていたときに出会ったのが、共同創業者でCAO(チーフ・アクアリウム・オフィサー)の増田直記です。増田は趣味で自宅に水量1トンの水槽を保有し、サンゴ礁の生態系を再現できる技術を持った日本有数のアクアリストです。この技術にテクノロジーを組み合わせて自然環境を陸上に再現する「環境移送」のアイデアが生まれ、2019年にイノカの創業に至ります。その後、人材系のメガベンチャーで事業開発の仕事をしていた私が、大学時代のバンドサークルの同期である高倉に誘われて経営に参画しました。
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