天草酒造 焼酎を通して、天草の魅力を世界へ伝える
大小120余の島々からなる諸島、天草。その中の最も大きな島である下島の東部海沿い、新和町に天草酒造はある。このエリアの人口は約2500人で、他地域と同様に人口減少が進む。その状況に対して同社代表取締役社長の平下豊氏は、焼酎造りを通して、天草を盛り上げようとしている。

平下 豊(合名会社天草酒造 代表取締役社長)
焼酎造りを起点に
地域活性化へ
天草酒造の看板商品である本格芋焼酎「池の露」は、手作業にこだわって造られている。麹から手で仕込み、最高品質の焼酎を求め、9人の社員が交代で蔵に寝泊まりして、24時間体制で温度管理などを徹底して行う。さらに原材料である芋も自社農園100%を目指し、2018年から自分たちの手で生産に取り組んでいる。
「天草の農家に当社で使う1日750キロの芋を生産できるところはないので、まずは鹿児島の農家に依頼し、その間に地元の農家を育てようと思いました。でも若い人が就農しないので難しい現状があります。それならば自分たちで始めれば雇用の安定にもつながるし、質もコントロールできるうえ、耕作休耕地を使うことで里山保護になるので三方よしです。現在は5割が自社原料になり、生産量は伸びていますね」と話すのは、同社の4代目で、代表取締役社長の平下豊氏だ。
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