年末までにデジタル労働力として10億のAIエージェント目指す

AIが代わりにこの仕事をしてくれたら――多くの人が願っていたことが実現しつつある。クラウドベースの顧客関係管理(CRM)ソフトウエアで知られるSalesforceは自律型AIエージェントの開発に注力。多様な専門性を有したAIエージェントをデジタル労働力として活用することを提案する。

前野 秀彰(セールスフォース・ジャパン 製品統括本部
プロダクトマネジメント&マーケティング本部
プロダクトマーケティングディレクター)

増大する現場の負荷をAIで軽減

AIエージェントとは人間が介在することなく、タスクを実行するシステムあるいはソフトウエアのことをいう。事前に設定した目標に基づいて自律的に情報を収集したり、一定の範囲内で意思決定を行ったりすることもできる。概念としては以前からあったが、生成AIブームを背景に開発が相次ぎ、いよいよ本格的な普及期を迎えそうだ。

Salesforceは2024年7月に同社初のAIエージェント「Einstein Service Agent」を発表。大規模言語モデル(LLM)との連携によりコンテキストやニュアンスを理解し、シナリオ以外のことにも対応できるという、従来のチャットボットとの違いが打ち出された。同9月には自律型AIエージェントのスイート「Agentforce」を発表。12月に進化版「Agentforce2.0」が発表され、2025年1月にはコミュニケーションツールのSlackと連携する「Agentforce in Slack」が国内でローンチされた。

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