フリーランス協会 当事者の声を集めて届け、法整備を実現

一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会(フリーランス協会)は代表理事の平田麻莉氏によって2017年1月に設立された。設立直後から全国のフリーランスの声を集め、2024年11月施行「フリーランス・事業者間取引適正化等法(フリーランス法)」成立の立役者となった。

平田 麻莉(プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会 代表理事)

フリーランスの窓口設立が
新たな法律につながった

平田氏自身、多様なクライアントの広報を個人で請け負ってきた、広報やPRを専門とするフリーランスだ。「スタートアップ、中小企業、学校法人、文化人。いろいろな事業者の広報責任者やPRアドバイザーとして関り、複数の名刺を持って働いてきました」と話す。フリーランスの働き方が好きで、プライドを持ち仕事をしていたが、「周囲の人からそういう働き方がしたいと相談を受けても、フリーランスは無責任にお勧めできない。社会保障をはじめ働く環境が整っていないけど、それでもいいなら、という言い方しかできないのがもどかしかったんです」

「一億総活躍」という言葉が飛び交う中で、多様な人が多様な働き方を模索し、柔軟に働きたい人も多いのなら、制度が追い付くことで選択肢が増えればいい。そう考えて設立したのがフリーランス協会だ。

きっかけは、経済産業省が立ち上げた「雇用関係によらない働き方に関する研究会」のニュースに対して平田氏がSNSで発信した「私たちの時代が来た」という言葉への、予想を超えるリプライだった。そこで平田氏はランチ会を開催。そこで様々なフリーランスの声を聞き、なんとその日の夜、子どもを寝かしつけたあとに協会の設立趣意書を作り上げたという。

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