日本シグマックス ペルチェ式冷水循環服で長時間の暑熱対策を

2025年6月1日から労働安全衛生規則の改正に伴い、職場の熱中症対策は努力義務から罰則付きの義務に変わった。医療機関向けサポーターなどを手掛ける日本シグマックスではぺルチェ式冷却を採用し、冷感が長時間持続する冷却服の改良版を発売。酷暑のなかで働く人々の熱中症対策に貢献したい考えだ。

写真左から、日本シグマックス 代表取締役社長 鈴木洋輔氏、ウェルネス事業部 ウェルネス事業推進課 マネジャー 宮地早紀氏、商品企画開発部 開発2課リーダー 木川卓也氏

職場の熱中症死亡災害は
他の災害よりハイリスク

厚生労働省が発表した「職場における熱中症による死傷災害の発生状況」によると、2024年の職場における熱中症の死傷者数は1257人で、2005年の統計開始以降、最多だった(図)。このうち死亡者数は31人。死亡者の約7割が屋外の作業中に命を落としている。業種別では製造業と建設業が特に多く、運送業、警備業などが続く。

図 職場における熱中症による死傷者数の推移

出典:厚生労働省「2024年(令和6年) 職場における熱中症による死傷災害の発生状況(確定値)」

 

これまで職場における熱中症対策は努力義務だったが、労働安全衛生規則の改正により、熱中症対策は罰則付きの義務となった。対象はWBGT(湿球黒球温度)28度または気温31度以上の作業場において行われる作業で、継続して1時間以上または1日当たり4時間を超えて行われることが見込まれるもの。事業者には「早期発見・早期報告のための体制整備」「迅速かつ的確な対応のための手順作成」「関係者への周知」が求められる。

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