ニュートリー 寝たきりで起こる床ずれに栄養からアプローチ

通常の食事から十分な栄養素を摂取できない人向けの栄養療法食品や嚥下障害対応食品などを開発、製造するニュートリー。さまざまな製品群を通して、高齢者に多いサルコペニアやフレイルなど要因にもなる低栄養の予防や改善につながる食習慣、さらには褥瘡を有する人の食事療法への活用等を提案する。

写真左から、ニュートリー株式会社執行役員製品戦略本部 本部長の原浩祐氏、PR部広報広告課の藤本彩乃氏、PR部広報広告課課長の横山祥子氏

食品初、褥瘡患者への
食事療法効果が認められる

ニュートリーは1963年の設立以降、エビデンスに基づく製品で栄養療法の新たな可能性を追求してきた。あらゆる疾病に対しては医薬品や手術等の直接的な治療が求められるが、それだけで健康になるわけではない。栄養素が不足すれば皮膚や筋肉、骨などが生成されにくくなり、筋力や免疫力が低下する。特に高齢者の場合は転倒による骨折で入院し、そのまま寝たきりになる人もいる。そもそも体力がないと回復できず、動こうという気力も湧いてこないだろう。

国立長寿医療研究センターの「在宅療養患者の摂食状況・栄養状態の把握に関する調査研究 報告書」によると、在宅で介護を受ける高齢者の栄養状態について、36.0%が「低栄養」、33.8%が「低栄養のおそれあり」という結果が出ている。ニュートリーPR部広報広告課の藤本彩乃氏は「栄養状態を改善し、予防から予後までの治療を総合的にサポートする栄養療法がますます重要になっています」と指摘する。さらに執行役員 製品戦略本部 本部長の原浩祐氏は「サルコペニア(筋肉減少症)やフレイル(虚弱)を予防するためにも食事を通した栄養療法の重要性はますます高まると考えています。矢野経済研究所の2022年度版の資料によれば、2025年までに栄養素補給食品は約103%の、嚥下食は約102%の成長が見込まれています」と述べた。

同社では現在、特定の栄養素の補給や制限に対応する「栄養素補給食品」、加齢や病気の後遺症で嚥下(飲み込み)が難しくなった人のための「嚥下サポート食品」、そして経口摂取が難しくなった場合に管を通して摂取するための「流動食」の3つの領域で製品を展開している。

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