課題解決から価値を 医療、介護、健康管理で新事業をつくる
高齢化に直面する国々が抱える大きな課題は、ヘルスケア関連費の増加。患者・高齢者などサービスを受ける人にとっての価値を中心に据えるバリューベース・ヘルスケアの考え方は、未来のヘルスケアを実現する上でヒントになる。課題解決に挑む企業や専門家の知見を通じ、その可能性を探った。
2025年1月17日の経済財政諮問会議では、中長期の経済財政に関する試算が議題になった。経済再生と財政健全化の両立や全世代型社会保障の構築が引き続き取り組むべき施策となっている
高齢化に伴い、日本の医療費、介護費は着実に増えている。厚生労働省が毎年発表している「国民医療費の概況」によると、2022年度の国民医療費は46兆6967億円で、前年度の45兆359億円に比べ1兆6608億円、3.7%増加した。1人当たりの国民医療費は37万3700円で、前年度の35万8800円に比べ1万4900円、4.2%の増加となった。国民医療費の国内総生産(GDP)に対する比率は8.24%(前年度8.13%)だった(図1)。
図1 国民医療費とその対GDP比

国民医療費と、国内総生産(GDP)に対する国民医療費の比率は一貫して増加傾向にある。高度成長期、バブル期にも対GDP比は増えており、医学の発展でより高度な医療が受けられるようになった結果ともいえる
出典:厚生労働省
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