福祉用具関連サービス事業者対決! 幸和製作所 VS.日本ケアサプライ

高齢化先進国と言われる日本。バリアフリー化や介護ロボット開発などの技術面でも、高齢者生活支援などのサービス面でも、日本は世界に先んじていると言える。福祉用具分野を支える2社は今、いかなる戦略を思い描くのか。

福祉用具関連サービスの充実化で高齢者QOL向上を目指す2社

日本の高齢化率は2005年に先進諸国を抜いて世界1位となり、2020年には26.6%と、2位ドイツ、3位フランスを大きく引き離す。まさに高齢化の最先進国である。それだけに、高齢者介護・看護用具や高齢者生活支援サービス、あるいはバリアフリー化といった分野において、日本は世界に先行すると言えるかもしれない。福祉用具の製造販売やレンタル事業において大きな存在感を放つ幸和製作所と日本ケアサプライの2社は今、いかなる戦略を思い描くのか。

幸和製作所は1965年の創業。現会長の玉田栄一氏が大阪府堺市で乳母車や国内初のシルバーカーを製造販売する個人事業から出発して1987年に法人化され、シルバーカーや歩行車など歩行補助を目的とする福祉用具の製造販売の他、介護サービスの提供、EC物販などを手がける福祉用具の総合メーカーに成長した。2015年にはロボット技術を搭載した業界初の歩行車を開発するなど介護ロボット分野でも実績を重ね、2017年には東京に「ロボティクスR&Dセンター」も開設している。

2027年2月期度を最終年度とする中期経営計画では、既存事業の変革と拡大、業務効率化、ブランド価値再設計を重点戦略に掲げた。次代のスタンダードとなる歩行車、シルバーカーなどの開発、レンタル事業拡充の他、多様な製品ブランドやその販路を整理し、現在の主力である「テイコブ」などに加えて新たなブランドも立ち上げる計画だ。

全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。

  • 記事本文残り75%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。