災害復旧にICTを積極導入 最先端の技術活用で地域を守る

河川の氾濫や道路の寸断などが発生した時、応急措置や復旧工事に大きな役割を担うのが建設業だ。1950年の創業以来、本拠地である東京都多摩地区を中心に、土木・建設事業を担ってきたのが巴山建設。省人化や効率化に加え、増加する緊急工事対応も見据え、最新のICT技術を積極的に導入している。

巴山 一済(巴山建設 代表取締役)

ドローンや3D図面で
向上する効率と安全性

東京都調布市に本社を置く巴山建設は、国土交通省や東京都からの土木工事の元請け・下請け工事両方を行う建設会社。所在地が多摩川に近いこともあり、多摩川関連の河川や橋梁工事を中心に、道路敷設工事など幅広い工事を行っている。災害発生時における、緊急対応が必要な築堤や橋梁、道路復旧工事にも、数多く対応する企業だ。

同社では、ICTを積極活用し、工事現場とバックオフィスを連携している。所有する建設機械49台のうち、20台がICT建機と呼ばれる、インターネットに接続しコンピューターによる作業アシストを可能にした建機だ。すべてコマツ製で、関東で有数の保有台数を誇っている。そのほか、建設ドローンや3D図面を作成する3Dプリンター、人工衛星からの電波を受信して位置情報を得るGNSS測量機などの最先端ICT機器も多数所有している。

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