世界の食料安全保障と栄養問題の解決 飢餓撲滅へアライアンス

食料の多くを輸入に依存する日本においては、グローバルな食料安全保障の実現が重要になる。国連機関の報告書によると、世界ではなお7.6億人が飢餓に直面している。持続可能な開発目標(SDGs)達成には、農業と食品サプライチェーンの改革に加え、適切で有効な資金投入・投資が求められる。

G20議長国ブラジルのルーラ大統領は、「飢餓と貧困に対するグローバル・アライアンス」を今年のG20の主要テーマと位置付けている Photo by Ricardo Stuckert/PR

食料は人間が生きていく上で欠かせないものであり、健康の基盤でもある。日本では、全ての国民が将来にわたって、良質な食料を合理的な価格で入手できるようにすることは、国の基本的な責務であるとされている。ただし、農林水産省が2024年8月に発表した2023年の食料自給率は38%であり、多くを輸入に頼っている現実がある。日本の食料供給は、海外で凶作や輸出制限などがあれば影響を避けられない。世界の国々の食料安全保障は非常に重要であるといえる。2023年5月のG7広島サミットにおいては、「強靱なグローバル食料安全保障に関する広島行動声明」を発表し、各国・機関の協力と行動を促した。

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