レゾナック・ホールディングス グローバル機能性化学企業へ体制を整備

日本を代表する化学企業2社を前身とし、半導体後工程向けの材料で大きなシェアを持つ。サステナビリティを経営の根幹に据え、リスク管理では統合型の管理モデルを構築。世界トップクラスの機能性化学メーカーを目指し、経験を重視した経営幹部候補の育成を進める。

真岡 朋光(レゾナック・ホールディングス CSO/CRO)

2社の老舗化学企業が統合
強みを生かし世界を目指す

レゾナック・ホールディングス(以下、レゾナック)は2023年に、昭和電工と昭和電工マテリアルズ(旧・日立化成)の統合によって誕生した。昭和電工は様々な化合物の分子レベルの設計から生産までの能力を持つ「素材」の会社。日立化成は素材を加工して機能を持たせる「材料」の会社で、電子材料などを世界に供給していた。レゾナックでは統合を「第2の創業」と位置づけ、世界トップクラスの機能性化学メーカーを目指し、変革を進めている。

「統合により両社の強みが活かせるとともに、企業規模の拡大で大型投資も可能となりました。技術ポートフォリオも強化され、特に半導体材料分野における優位性は特筆に値します」。

レゾナック取締役で最高戦略責任者/最高リスク管理責任者(CSO/CRO)の真岡朋光氏は、こう話す。2024年7月には次世代半導体パッケージ分野で、日米の材料・装置等の企業10社によるコンソーシアム「US-JOINT」の設立を発表。米国・シリコンバレーを活動拠点に、2026年の稼働開始を予定している。参画企業は現在、12社に増えている。

全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。

  • 記事本文残り81%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。