エスグロー 物流代行と越境ECで日本企業の販路を切り開く

越境ECは、日本企業が新しい販路を切り開く重要な手段になっている。神戸市に本社を置くエスグローは、大規模な物流業務を支えるロジスティクスと、自社のネットショップでの商品販売の経験を生かして物流業務や販路拡大などをワンストップでサポート、海外に打って出たい企業を支援している。

国際貿易都市・神戸の物流企業であるエスグロー。大手企業の物流業務を受託するだけでなく、ネット通販の隆盛にあわせた中小事業者向けのサービスを拡充している

日本から海外へと商品を販売する越境ECの伸びは著しい。経済産業省の調査によると、2022年に中国から日本の商品が購入された額は5兆68億円で前年比6.2%増、米国からの購入額は1兆3056億円で6.8%増だった。2023~2024年にかけて進んだ円安で、日本からの越境ECによる商品販売には更なる追い風が吹いている。エスグロー執行役員でMCD事業部部長の中村宗寛氏は、「現在は円安のほか、訪日する旅行者も非常に増えています。お土産で持ち帰った日本製品を、海外から越境ECですぐに買えるような状態にできれば、売上がさらに伸ばせるチャンスです」と指摘する。

越境ECで自ら出店し、
自社開発商品も販売する物流企業

エスグローは1995年に物流事業で創業した。創業当時は大手企業の物流アウトソーシングが主だったが、Eコーマスの成長を見越し、2009年には中小企業向けEC物流サービスを開始。2017年にはベトナム・ハノイにも進出し、神戸を中心に全国の顧客ニーズに応えると同時に、ハノイでEC物流を手掛ける初の日本企業となった。さらに2020年には、越境EC事業もスタートさせた。

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