三喜雑貨 日本のプロダクトを正しく楽しく伝えたい

1956年の創業以来、欧米ファッションブランドとセレクトショップをつなぐ総輸入代理業を中心に手がけてきた三喜商事が、5年ほど前から、ユーザーとの接点を増やす店舗事業に自ら乗り出している。その1つが、2024年3月にラフォーレ原宿にてオープンした、インバウンド向けお土産ショップ「三喜雑貨」だ。

三喜商事 取締役経営企画本部本部長の高田徳明氏(写真左)と三喜雑貨プロジェクトマネージャーの西山香誉子氏

日本のプロダクトを正しく
楽しい形で伝えたい

三喜商事が今大きく変わろうとしている。2019年に三井物産から転職してきた熊谷嘉延氏が社長に就任して以来、「従来型の“売って終わり”のアパレル会社から、“ライフスタイルに新しい夜明けをもたらす”をミッションに、総合ライフスタイル提案企業への脱皮を目指し、上流のブランドにも下流のセレクトショップにも進出しようと考えているところです」と、取締役経営企画本部本部長の高田徳明氏。

従来の事業手法にとらわれない新事業への挑戦とそのための組織改革に着手するなかで、新たにいくつか創出した事業のうちの1つが、2024年3月にオープンしたインバウンド向けのお土産ショップ「三喜雑貨」だ。

三喜雑貨のプロジェクトマネージャーとして事業の立ち上げに携わってきた西山香誉子氏は蔦屋家電の立ち上げや、バイヤーとして蔦屋書店の中国展開を担当した経歴を持ち、1年前に三喜商事に転職したばかり。新規事業を構想していくなかで「外国の方が触れている日本って、果たして私たちが伝えたい日本なのかという思いがありました。お土産物を見渡しても、間違った日本語が書かれたTシャツやペラペラの素材の浴衣を着させられているように感じ、日本のプロダクトを正しく、楽しい形で伝えたいと考えました」と語る。

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