オービジョン 地域特化型ECならではの拡大戦略

農業産出額が全国2位であり、国内屈指の農業大国である鹿児島県。オービジョンは、そのポテンシャルに着目し、鹿児島に特化した産地直送EC「かごしまぐるり」を2021年に立ち上げた。大手の産直ECがあるなかでの差別化ポイントや、今後の成長戦略について、代表取締役の大薗順士氏に話を聞いた。

大薗 順士(株式会社オービジョン 代表取締役)

食の魅力にあふれる鹿児島を
全国に伝えてブランド化する

オービジョンは鹿児島に特化した産地直送ECサービス「かごしまぐるり」を運営している。野菜や果物、肉、魚介類など、鹿児島県産の商品に限定し、つくり手の思いを伝え、生産者と全国の消費者をつなぐサイトだ。2021年10月に立ち上げられ、現在は登録生産者が300超、商品数が1000以上と拡大を続けている。

「鹿児島は農業産出額が全国2位の農業大国で、離島まで含めると南北600キロの広大な土地に多様な農産物・畜産物・海産物があります。一次産業、食に強みがある一方で、生産農業所得率は全国最下位や、少子高齢化の影響で従事する人が減少傾向にあるなどの課題も抱えています。私も実家が米農家であり、子どもの頃から一次産業の課題を身近に感じていました」と代表取締役の大薗順士氏は立ち上げの経緯について説明する。

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