家具インテリアのリビングハウス 場を利用し、事業の幅を拡大
家具インテリア業界で、売上を10年間で3倍に伸ばした家具チェーンがある。大阪発の家具小売店、リビングハウスだ。近年は本業の家具販売に加え、地方百貨店の事業再生、他企業の商品・サービスの販売支援にも注力している。同社社長の北村氏に、潜在需要を起点とするビジネスモデルについて聞いた。
潜在需要を掘り起こし
売上は10年間で3倍に
1942年に家具メーカーから始まったリビングハウスは、オリジナルの家具インテリア販売を中心に、モデルルーム・ホテル・オフィス・飲食店の空間提案、地方の家具店・百貨店の事業再生など、家具インテリアに関する様々な事業を多角的に展開。北村甲介氏が3代目社長に就任した2011年以降は、家具インテリア市場が縮小する中でも売上を3倍に伸ばしている。
「一般的に、家具は就職や結婚、出産、住宅の購入といったライフイベントの際に買うもので、購入機会が乏しい品物とされています。日本の人口が減り、婚姻数や出生率、住宅着工数が減少傾向にある中で、なおライフイベントに頼り続ければ、将来はないと考えました」とリビングハウス社長の北村甲介氏は話す。
そうした中、リビングハウスが急成長を遂げている要因は大きく3つある。1つは魅力ある商品づくりだ。
「家具販売店の多くは、メーカーが製造した商品を仕入れて販売するセレクトショップです。他社との差別化を図るため、我々は独自性があり、かつ手頃な価格帯の商品をロット生産し、価格競争に巻き込まれない商品ラインナップを固めていきました」。
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