myaku 共感を呼ぶブランドストーリーで森と人をつなぐ

国産材のサステナブルブランド「MYAKU」は、製材過程で出る端材を活用した日用品を販売し、幅広い年齢層のファンを獲得している。「環境問題を意識せずとも、心地よい生活を送るための消費行動が結果的に森林保全につながる」と語るmyaku代表の山本氏に、起業の経緯や今後の構想を聞いた。

山本 万優(株式会社myaku 代表取締役)

海外留学、大企業、NGOを経て
ソーシャルスタートアップを設立

企業の社会的責任の一つであるサステナビリティは、近年、消費者の間でも広まり、社会や環境に配慮した消費行動を求める動きが強まっている。そうした中、国産材の製材過程で出てくる端材を活用して、オリジナルの日用品を開発・販売するサステナブルブランドがある。横浜発スタートアップのmyakuが手掛ける「MYAKU(ミャク)」だ。

MYAKU誕生の背景には、危機的な森林環境がある。国土の70%が森林に覆われている日本は、世界第2位の森林率を誇る森林大国だ。しかし、日本全国で再植林される森林の割合は30~40%にとどまり、100年後まで現状を維持できるかは不透明な状況だ。

「60年以上大切に育てた木を伐採して売っても、その価値は再植林の初期費用よりも低いため、伐採した土地の60%は放置され、ハゲ山になる面積は年々増え続けています。森林が豊かであり続けるためには、林業関係者だけでなく、企業やエンドユーザーが森林について知り、守るための行動に移すことが大切です」とMYAKUを展開するmyaku代表取締役の山本万優氏は語る。

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