リユースで「着物ライフ」を支援 日本の知恵と叡知の結晶を守り抜く

国内着物産業は、生産の担い手と着用機会の減少から縮小の一途をたどる。株式会社きものすなおは、「タンスの着物を循環させる」をミッションに掲げ、「モノ」「知識」「人」の3つを育てることで、着物の文化と産業を守り、蘇らせる挑戦を続けている。

清水 直(株式会社きものすなお 代表取締役)

「着る人がいなければ着物はなくなる」
タンスに眠る着物への危機感

株式会社きものすなおは、京都市山科区に本拠を置き、着付け教室の運営、SNSでの着物発信、商品開発、職人応援プロジェクト「wake up kimono」等を手がける着物総合企業だ。

縮小する着物産業の構造的課題の一つは作り手の減少だ。職人の平均年齢は80歳を超え、廃業が相次いでいる。また、養蚕業の衰退で、国産シルクはすでに産地の99.9%が消滅。中国・ベトナムからの輸入に依存する。

需要側の課題もある。着付けの技術に加え、TPOやルールの難しさ、成人式で来た時の苦しい体験など「トラウマ」が、多くの人を着物から遠ざけてきたことは否めない。一方、日本の家庭には膨大な数の着物が残されている。袖を通されないままで、適切に管理されなければ湿気を吸ってシミやカビが生じ、着られなくなる。所有者の高齢化が進む中、亡くなった後に遺族が処分してしまうケースも増えている。

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