『希望ある化学で、難題を打ち破る。』 スペシャリティ化学企業への道
1897年、宇部市での石炭採掘を出発点に歴史を刻むUBE。2022年、社名を宇部興産からUBEへ変更。2030年へ向け、スペシャリティ化学企業への転換を目指したポートフォリオ改革や経営構造転換を進める。2025年4月に社長に就任し、大きな転換期の舵取りを担う西田祐樹氏に、同社の成長戦略を聞く。
西田 祐樹(UBE株式会社 代表取締役社長
社長執行役員 CEO)
山口・宇部発の総合化学企業
新社名でスペシャリティ化学に注力
山口県宇部市で、炭田開発のために地元の人々が出資して作った組合組織、沖ノ山炭鉱が原点となるUBE。リスクの高い海底炭田から掘り出した石炭は、カロリーが低く、燃料としては評価が低いものだった。苦境を乗り越える方策として、「有限の鉱業から無限の工業へ」を創業の精神に、採掘用機械の製造に始まる機械事業、石炭と周辺の石灰石・廃土を活用したセメント事業、石炭を原料にした肥料製造がスタートの化学事業と、事業領域を広げてきた。
その後、1942年(昭和17年)に石炭、機械、セメント、化学の4事業を合わせた宇部興産が誕生。歴史の変遷を経て、機械事業がUBEマシナリーとして子会社化、セメント事業もUBE三菱セメントとして切り出した。
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