米富繊維「THIS IS A SWEATER.」

山形県の老舗ニットファクトリー・米富繊維株式会社が立ち上げた「THIS IS A SWEATER.」が、2025年度グッドデザイン・ベスト100を受賞した。「セーターとは何か?」という問いへの答えを製品化し、すべて定番として継続展開。ファッション業界の常識を覆すビジネス手法だ。

文・矢島進二(日本デザイン振興会 常務理事)

大江健 米富繊維株式会社 代表取締役社長

「2023年には0.2%。まさに絶滅危惧と言える産業です」。米富繊維株式会社の代表取締役社長 大江健氏は、国内ニット生産の現状をこう語る。

1952年創業、従業員62名を擁する同社は、山形県山辺町でローゲージニット(太い糸でざっくりと編まれたボリューム感のあるニット)を得意とし、有名ブランドのOEMを手掛けてきた老舗ファクトリーだ。かつて「ニット産業の町」と呼ばれた山辺町だが、時代とともに衰退し、その面影はやや薄い。

そうした状況下、大江氏は「セーター屋としての原点に戻る」決断をし、初の自社ブランド「COOHEM 」に次いで、2020年に2つ目の自社ブランド「THIS IS A SWEATER.(ディス イズ ア セーター)」を立ち上げた。

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