LED化と徹底した無駄排除で省エネ推進 新旭電子工業が工程改善で効率化を実現

(※本記事は経済産業省近畿経済産業局が運営する「公式Note」に2026年4月15日付で掲載された記事を、許可を得て掲載しています)

LED化と徹底した無駄の排除で省エネ-新旭電子工業株式会社-

全工場LED照明に

新旭電子工業では現場改善による生産性向上とコストダウンを徹底し、結果として省エネも実現するという考えのもと様々な取組を進めています。例えば照明であれば、自社でLED照明のプリント基板を製造していたこともあって東日本大震災の直後、2011年という比較的早い段階からに全工場、事務所、会議室、通路等LEDへ順次更新し、約2年で主要部分の切替えを完了しました。以降も非常用照明や残っていた部分を切替え、工場全体の電力使用量を安定して12年前は約3%削減、現在は約4%削減、照度や設置の高さに応じて器具を選定するなど、現場ごとに最適な照明を設置し、劣化前の交換を徹底することで明るさ・安全・省エネを同時に確保しています。蛍光灯の有害物質(水銀)の廃棄物も削減出来ました。

LED照明(直管タイプ)全工場、事務所、会議室、通路等は全てLEDに切替えている
LED照明(直管タイプ)全工場、事務所、会議室、通路等は全てLEDに切替えている
同社が製造するLED照明のプリント基板
同社が製造するLED照明のプリント基板

太陽光パネルの導入

2021年5月、第2工場に滋賀県内企業では初めて関西電力の太陽光発電をオンサイト、PPAにより導入し、20年間の固定単価で電力を調達。電気料金の変動リスクを抑え、夏季には購入電力より有利になる日が増えています。発電規模は自社の年間消費電力の約1%と大きくはありませんが、確実にコストダウンが実現できます。設備の保守や管理はPPA事業者にお任せし、現場は本業の生産に集中できる体制にしています。

徹底した生産性の向上とコストカットが省エネに

(1)工程改善

生産性向上とコストダウンにつながる改善は常に実施しています。例えば製造工程の一つであるプリント基板のインク塗布工程では、従来の片面塗布⇒乾燥⇒片面塗布⇒乾燥という工程を、新工法のソルダレジストラインの導入により両面塗布⇒乾燥1回(仮乾燥熱炉)に変更。自動化もすすめ仮乾燥熱炉の電気使用量も半減し、作業人員は半減、生産性は約2倍に向上しました。投資額は大きかったものの、通年稼働で回収できました。

(2)設備投資

その他の設備面では、排気処理装置やコンプレッサのインバータ化や高効率空調の導入、ボイラーの更新などを順次実施しました。なお、設備投資にあたっては例えば「性能が同じならインバータ付きを選ぶ」など、省エネの視点は忘れません。ほかにも屋根にはJAXAの技術由来の遮熱塗装を施し、屋根裏の温度を約5℃下げることで、空調設定温度26℃(夏季)にしつつエアコンの稼働台数少なくなりました。事務所の社員も快適でもちろん電気料金も下がりました。

(3)デマンド監視

また、電力使用の面では全拠点で見える化とデマンド監視を行い、ピーク前に排水処理など大負荷工程を一時停止する運用を徹底。小売電気事業者が実施するDR(デマンドレスポンス)プロジェクトにも対応し、インセンティブも獲得しています。

(4)物流改善

更には物流面でも徹底した無駄の削減に取り組んでいます。LED照明のプリント基板の例ではお客様と協力し、製品仕様の見直しに始まり、発注形態の見直し、包装/梱包の改善、運送改善にそれぞれ取り組みました。結果、投入する資源量の削減や作業効率の向上(包装/梱包の作業時間を2分の1に短縮 等)、運送改善では共同便への切り替えで片道約460kmの専用輸送を削減するなど、両社で大きくコストを削減、そして省エネ、CO2削減しました。梱包材の廃棄もほぼゼロです。

無駄なく包装/梱包されたLED照明のプリント基板 包装/梱包時間の短縮や梱包材の廃棄軽減につながった
無駄なく包装/梱包されたLED照明のプリント基板 包装/梱包時間の短縮や梱包材の廃棄軽減につながった

(5)その他の取組

ほかにも、ゴミも徹底分別し、90%超を有価物として売却、副収入を確保。従業員が家庭の資源ゴミを持ち込める仕組みも整え、地域の資源循環に貢献しています。社員からの改善提案も実施。ポイント制でポイントを集めると金一封を支給。大きな合理化を生む施策も出ています。(改善提案シート)

従業員が資源ゴミを持ち込めるボックス 家庭で処分すると手間がかかるゴミを会社で回収することで、地域の資源循環に貢献
従業員が資源ゴミを持ち込めるボックス 家庭で処分すると手間がかかるゴミを会社で回収することで、地域の資源循環に貢献

これからも生産性の向上、コストカットに徹底して取り組み、同時に省エネやCO2削減を実現していきます。

生産性向上とコストダウンを徹底する事で省エネを実現
生産性向上とコストダウンを徹底する事で省エネを実現

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近畿経済産業局 公式note