五つの縁が拓く着物SPA 地域に根付く伝統産業を次代へ

着物産業を支えてきた養蚕農家や染色・和裁の担い手が減り続ける中、1578年創業の株式会社とみひろは、養蚕から染色・織り・和裁・販売まで一貫して手がける着物SPA企業として独自の進化を遂げてきた。さらなる未来に向けて産業と文化としての「着物」の価値をどう守り、継承していくかを聞いた。

冨田 泰弘(株式会社とみひろ 代表取締役社長)

「五つの縁」が結んだ448年
呉服小売から着物SPAへ

とみひろの創業は天正6年(1578年)にさかのぼる。近江商人・初代冨田六右衛門が山形で薬種商「冨士屋」を開いたことが始まりだ。薬の販売で得た資金をもとに紅花や米を上方へ送り、京都で着物や工芸品を仕入れて持ち帰る交易で事業を拡大した。安政元年(1854年)、17代目が山形市六日町に「冨士屋呉服店」の暖簾を掲げて呉服業に専念して以来、呉服小売を軸に現在まで続く。

同社の屋号「丸五」が表すのは、人との縁・地との縁・時との縁・育縁(縁を育てる)・殖縁(縁をふやす)という「五つの縁」だ。「日本文化の伝統美を創造し、その振興を通じて社会に貢献する」という社是のもと、経営原理として機能してきた。

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