ヤマハ発動機が提案 楽しい海の清掃「ビーチクリエーション」
船外機で世界トップクラスのシェアを持つヤマハ発動機が、独自の海洋ごみ回収プロジェクトを推進している。「砂の中から異物を取り出す技術」にこだわった海ごみ収集機で、世界の人々の海洋ごみへの意識を変えていく。
聞き手 : 小宮信彦 事業構想大学院大学 特任教授/電通 シニアイノベーションディレクター
ヤマハ発動機株式会社 技術・研究・デザイン本部 新ビジネス開発部 企画1グループ横浜 臼井優介氏
現地の生活に寄り添いながら
世界中に届けてきた船外機
小宮 ヤマハ発動機は長らく海洋事業に携わってこられました。まず、その歴史的背景を教えてください。
臼井 1955年に楽器のヤマハ株式会社からオートバイ部門が分社化し、その後に船外機事業へと展開しました。船のためのエンジンである船外機で、現在では世界トップクラスのシェアを持っています。
アフリカ市場においては、当時、木造手漕ぎボートで漁をしていた現地の人に、手漕ぎから船外機による動力化、木造からFRP(繊維強化プラスチック)製への移行を勧め、漁業の近代化を支援することから始めたそうです。水産養殖の技術を分かりやすく解説する書籍を出版し、漁法や魚の保存、流通などを紹介するなど、漁業を通して現地と一緒に豊かになっていくことを目指しました。そうした活動が実を結び、船外機の普及に成功しました。ヤマハ発動機のグローバル展開は、海との深い関わりをもっているのです。
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