文科省の支援事業も後押し、地域連携も強化 広がる「農」の学び舎

食料安全保障や地球温暖化への対応、地域活性化への関心の高まりを背景に、農学・食農系の学部新設が相次いでいる。文部科学省の支援事業も追い風となり、各地の大学・専門職大学と農業高校で、地域や産業界との連携を軸にした高度な一次産業人材の育成への注目が集まっている。

日本で農業に関する専門教育機関が設立されたのは、明治維新から間もない1870年代のことだ。第二次世界大戦前は農学部を持つ大学はわずか5校に過ぎなかったが、旧制専門学校でも高度な農学教育が実施されていた。そして戦後の高等教育の拡大により各地の大学に農学部が誕生する。だが、その後のバイオテクノロジーの発展や「環境」という新分野の誕生に合わせて、農学部における研究の幅が広がったこともあり、学部の名称変更や再編で「農」の専門色が薄くなっていった。

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