九条ねぎ一筋でチャンスをつかむ 「100億円」を見据えた農業変革の挑戦

京野菜九条ねぎの生産・加工・販売を手がける農業生産法人「こと京都」。国内で流通する九条ねぎのおよそ2割を扱い、年間売上は約27億円にのぼる。代表取締役・山田敏之氏に、ビジネスとしての成功にこだわってきた試行錯誤の歩みを聞いた。

山田 敏之 こと京都 代表取締役

脱サラして「法人」として就農
1億円目標の中で九条ねぎに絞る

山田氏の実家は、京都市伏見区で農業を営んでいた。次男であった山田氏は当初、家業を継ぐつもりはなく、アパレル企業に勤めていた。だが、独立への思いを温めながら勉強する中で、食と農業に対する関心を深めた。

「当時は食料の輸入を是とする論調でしたが、安全・安心な食を持続的に得られるようにするために、国内農業の役割はますます重要になると確信しました」と山田氏は振り返る。

転機は1995年に訪れる。家庭の事情で急遽実家に戻ることになり、農業を継ぐことを決めた。甘くはないと周囲に強く反対されたが、山田氏の意志は固かった。家業の延長ではなく、法人としてビジネスにすることを目指し、売上目標も1億円に設定した。

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