宿泊事業者とOTAをつなぐフィンテック インバウンド拡大を決済サービスで支援
キャッシュレス決済を基盤にしたフィンテック事業を展開するネットスターズが、宿泊事業者向け決済サービス「StarPay-Biz for Hotel」をリリースした。インバウンドのさらなる増加が見込まれる今、海外のオンライントラベルエージェントや旅行代理店との取引拡大につながるサービスとして注目されている。
観光客のニーズに応える
QRコード決済を日本に導入
もはや日常的な支払方法となっている「QRコード+スマートフォン」の組み合わせ。このキャッシュレス決済を日本に広めたのがネットスターズだ。
2009年創立。2015年から決済事業をメインに手掛けている。「2015年当時はまだ、QRコード決済は普及していませんでした。しかし、コロナ前のこの時期は、中国からの観光客の『爆買い』や『インバウンド』という言葉が注目を集め始めていた頃。中国には当時すでにWeChat Payというキャッシュレス決済があったため、弊社はこれを日本で初めて導入しました。その点では、QRコード決済の日本におけるパイオニア企業です」と話すのが、ネットスターズで決済事業を統括している執行役員の滝島啓介氏だ。
2017年頃からは日本政府がキャッシュレス化を推進し始めたこともあり、インバウンド向け決済だけでなくPayPayを中心とする国内キャッシュレスサービスの提供も開始した。「コロナ禍以前は、訪日外国人観光客や『爆買い』に対して加盟店を決済面およびプロモーション面から支援してきました。国内のB to Cにおけるキャッシュレス化を支えてきた企業です」と滝島氏は説明する。
2023年からは、クレジット決済や電子マネーにポイントも提供する、マルチペイメントサービスへとサービスの幅を広げた。現在、QRコード決済だけでも約40の決済ブランドを取り扱う。企業のDXをクラウドサービス等で支援するソリューション事業や、海外における決済サービスの日本導入、日本の決済サービスの海外輸出というグローバルビジネスも展開している。
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