せとうちを世界一の観光地に 多様な魅力で世界から誘客

官民で構成する「せとうち観光推進機構」と密接に連携し、「せとうちDMO」を構築する「瀬戸内ブランドコーポレーション」。瀬戸内地域の価値の最大化を目指し、自主事業の展開や事業開発支援、ファンドを活用した資金支援などを行う。持続可能かつ、海外富裕層を惹きつけるための独自の取り組みを聞いた。

田部井智行 瀬戸内ブランドコーポレーション 社長

広大な瀬戸内をマネージ
観光のためのインフラを整える

風光明媚な瀬戸内海には温泉や寺社、名所旧跡が点在し、瀬戸内国際芸術祭のような国際的に注目されるイベントも開催されている。この地域を1つの観光地として発展させるべく、瀬戸内の7県(兵庫県・岡山県・広島県・山口県・徳島県・香川県・愛媛県)と民間企業9社で2016年に発足したのが、一般社団法人「せとうち観光推進機構」と、同じく2016年に設立した株式会社「瀬戸内ブランドコーポレーション」。2つの組織が連携し、「せとうちを世界一の観光地にする」というミッションを掲げる「せとうちDMO」を構成している。両者は役割分担をしており、せとうち観光推進機構がマーケティング・プロモーションに特化して活動し、瀬戸内ブランドコーポレーションはエリアのサービス供給体制を整備する。

「ホテル、旅館、レストランなど観光関連の事業者を支援し、観光客がせとうちエリアへ来た時のおもてなし、インフラを整えるのが我々瀬戸内ブランドコーポレーションの役目です」と、同社社長の田部井智行氏はいう。

現在は、プロモーションで創出された観光需要に対する受け皿となる事業を展開するほか、観光事業者や自治体へのコンサルティング、サービス開発支援を行っている。地域金融機関19行を含め、域内外の事業会社46社の出資を得て設立した同社。観光活性化ファンドを活用し、観光関連事業者への経営支援や資金面での支援も担う。

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