編集部総論・数字で見る 復活する観光、良い流れを持続可能に

外国人旅行者の流れが戻ってきた日本。政府が打ち出した観光立国推進の進捗は順調で、前倒しで達成されたものも出てきた。現在生まれつつある良い循環を持続可能な観光につなげるために、観光地の新しい魅力づくりやDX、高度なサービスが提供できる人材育成が模索されている。

図1 訪日外客数の推移


コロナ禍で落ち込んだ訪日外国人旅行者の数は、2023年5月の水際対策修了後急激に回復したものの、2023年の段階では2019年の水準には達していない

出典:日本政府観光局(JNTO)

 

新型コロナウイルス感染症による水際対策は2022年10月に大幅に緩和され、2023年5月に終了した。観光庁が2024年1月17日に発表した2023年の訪日外国人(インバウンド)消費額は5兆2923億円と、コロナ前の2019年実績を上回り、政府の中期目標5兆円は前倒しで達成となった。外国人観光客の数そのものはコロナ前より少ないことから、1人の観光客が使うお金が増えるという、より望ましい状態でインバウンド観光が復活してきた状態だといえる。

全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。

  • 記事本文残り90%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。