キュリネス QRコンシェルジュで現場の業務負荷軽減

コロナ禍の収束とともにインバウンドが急速に回復する一方で、宿泊・観光業界では人員不足などにより、せっかくの収益機会を生かしきれていない事業者も多い。キュリネスは接客サービスの入口を担うアプリ「QRコンシェルジュ」を通して、インバウンドビジネスにおける真のDXを後押ししようとしている。

株式会社キュリネス代表取締役社長の花東江氏（写真右）とCo-founderの関直彦氏

中国人に親和性の高い
WeChatのプラットフォームを活用

キュリネスでは「QRHOTEL（QRホテル）」「QRMALL（QRモール）」「QRSHOP（QRショップ）」「QRSKI（QRスキー）」「QRCITY（QRシティ）」「QRRESTAURANT（QRレストラン）」など、業種・業態に適した機能を備えた各種アプリを「QRコンシェルジュ」としてシリーズ化している。

最も導入事例が多いのは宿泊施設向けのQRホテルで、既に100施設以上に導入済みだ。利用者はフロントや客室に設置されているQRコードを手持ちのスマートフォンで読み取ると、観光や移動などのメニューから、ホテル内のサービスはもちろんのこと、周辺スポット案内や各種クーポン、タクシー配車などのコンテンツを利用することができる。

特に頻度が高い問い合わせには米OpenAIの対話型生成AI「Chat GPT」を使って回答する仕組みになっており、画像認識や音声翻訳機能も付いている。「目的別のアプリを個別にダウンロードしてユーザー登録するといった手間をかけることなく、QRコードを読み取るだけで瞬時に利用できる点が最大の強み」と代表取締役社長の花東江氏は胸を張る。