toB企業の新規事業創出 技術を生かすカギは感性

塗装機器・空気圧縮機で国内トップクラスのアネスト岩田は、2026年5月の創業100周年を前に、現在を「第二創業期」と位置付け、2035年度売上高1000億円を目標に掲げる中期経営計画を策定した。新社長の三好栄祐氏は、コア技術を新領域へ展開するには「感性を磨くこと」が不可欠だと語る。

三好 栄祐(アネスト岩田 代表取締役 社長執行役員)

塗装用のスプレーガンで創業
2035年度には売上高1000億円

アネスト岩田は1926年に、東京・渋谷の町工場として創業した。1927年には国産第1号のスプレーガン(塗料や潤滑油などを霧状にして吹き付ける機器)、その翌年には小形空気圧縮機(コンプレッサー)の製造・販売を開始。1954年には、自動塗装装置分野にも進出した。現在は「圧縮機製品」「真空機器製品」を扱うエアエナジー事業と「塗装機器製品」「塗装設備製品」を扱うコーティング事業という2本柱で事業を展開。海外では、21の国と地域に拠点を持つ。

「私たちは長い間、スプレーガンとコンプレッサー、塗装機器の製品や技術を実直に磨き続けてきました。これらの製品は『ものづくりのインフラ』に当たり、ものづくりを下支えしています。他方で今後は変革を進める必要があり、現在、さまざまなチャレンジを始めています」。

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