ヤマナハウス DIYを楽しみながら里山シェアで地域と人に活力

千葉県南房総三芳に位置するシェア里山「ヤマナハウス」。中核メンバーやイベント参加者が力を合わせ、DIYを基本にした「里山リノベーション」に取り組む。里山の保全や維持にシェアという概念を取り入れた新しいスタイルの交流や活動を通して、地域と都市部の関係人口増加を目指すヤマナハウスを紹介する。

ヤマナハウス代表の永森昌志氏

月例活動や、メンバー以外が
参加できるイベントも多彩

「ヤマナハウスは衣食住に関することはもちろん、娯楽や学びも含め、自分たちが楽しめるものを自分たちで作ってみることをコンセプトにしている場です」と話すのが、代表の永森昌志氏だ。

ヤマナハウスの敷地は約3000坪。そこに、築300年を超えると言われる古民家と、長い間耕作放棄地となっていた畑、そして木々や竹に覆われた里山がある。そこで行われている活動の一つが、月2回の月例アクティビティだ。メンバーが集まり、小屋を建てたり土いじりをしたり、里山整備をしたり、柚子胡椒を作ったりと、様々な活動を行うほか、メンバー以外も参加できる「オープンヤマナ」と題する体験日や、交流イベントも不定期に開催する。交流イベントとしてはこれまで、発酵食やジビエなど地域食材をテーマにした「里山バル」などをシリーズ化し実施している。

「ヤマナアカデミー」と称した講座では参加者が実際の地域課題を学びつつ自給自足スキルを身につけていく。田舎暮らしは興味や憧れと同時に抵抗感も抱きやすく、いきなり入っていくことは難しい。「そこで作ったのがヤマナアカデミーで、里山、里海があるからこそ身につけられるノウハウやスキルを提供しています」と永森氏。アカデミーのプログラムは、空き家DIYや発酵食コース、農業にも関わることができる料理コースなど様々。狩猟・ジビエコースでは、捕獲した動物を捌き食べるところまで自分たちで行う。このアカデミー参加を通してヤマナハウスのメンバーになる人もいるという。

シェア里山という新しいコンセプトを提案

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