宮出珈琲園 徳之島で、コーヒーの新たな可能性を拓く

2007年に奄美群島にある徳之島でコーヒーの樹の栽培を始め、約11年かけて収穫に成功した宮出珈琲園。コーヒー栽培のために大阪から移住したオーナーの宮出博史氏は、コーヒーの樹の里親制度を立ち上げ、コーヒーの樹の花や葉を活用するなど、ユニークな発想と取り組みで注目を集めている。

宮出 博史(宮出珈琲園 代表)

奄美大島からさらに南に位置する、徳之島。サトウキビやジャガイモの栽培と建設業が中心のこの島で今、新しい「実り」が生まれている。徳之島で育てられたコーヒーだ。

コーヒーは赤道を挟んだ北緯25度から南緯25度の間に位置する「コーヒーベルト」と呼ばれる地域で栽培され、日本では北緯26度の沖縄がコーヒーベルトから少し外れるものの、古くからコーヒーの栽培が行われてきた。

しかし、世界で流通している安価なコーヒーと比べ、北限を超える日本での栽培は難しい上にコストが見合わず、本格的な生産者は数えるほどしかいない。それにも関わらず、沖縄よりさらに北の徳之島でコーヒー栽培に挑んでいるのが、宮出珈琲園を営む宮出博史氏だ。

徳之島とも、農業とも縁もゆかりもなかった宮出氏はなぜ、現地でコーヒーを栽培しているのか。それは苦難の歩みだった。

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