「この街のホームドクター」として 地域に感動をもたらす信用金庫に

大正9年の創業以来、大阪全域を営業エリアに「この街のホームドクター」として地域に寄り添ったサービスを展開してきた大阪信用金庫「だいしん」。中小企業をはじめ地域のあらゆる課題に耳を傾け、腰を据えた伴走型の支援で非金融分野にも活動範囲を広げる。

髙井 嘉津義(大阪信用金庫 理事長)

事業支援へ、量から質への改革
感謝・感動を生む仕事を

地域金融機関として、中小企業の健全な育成、地区内産業経済の発展、地域住民の繁栄を基本理念に活動を続けてきた大阪信用金庫。「この街のホームドクター」を謳い文句に、地域に密着したきめ細かなサービス・ソリューションを提供し、「だいしん」の愛称で親しまれている。

「特に、地域の中小企業は課題だらけです。IT化、人材確保、事業承継と、取り組まなければと分かっていても忙しくて時間がない。そうした中小企業の話をじっくり聞き、課題の優先順位をつけて経営者と一緒に伴走していく。これが、我々の事業モデルです」と、同信用金庫理事長の髙井嘉津義氏は説明する。

コンサルティング力を高めていくため、髙井氏が理事長に就任以降、中小企業診断士を増員し、経済産業省、中小企業基盤整備機構、政策金融公庫などへ出向させてノウハウに磨きをかけると共に幅広い人脈を構築。これら中小企業診断士を先頭集団に、営業メンバーを加えて組織化し、伴走型の課題解決・ソリューション提供集団を作り上げた。

「高度経済成長以降、ノルマ型の営業成績を上げることを正義とした時代が続きました。しかし、それでは営業自身が疲弊してしまう。お客さまの課題・問題にしっかりと耳を傾け、一緒に解決していく。それで、お客さまに感謝・感動されることが、営業自身のモチベーションにもつながります。短期の業績を追うのではなく、長い目で見た施策を打っていくことで、お客さまと継続的な関係を築き、『だいしんファン』を増やしていく。理事長就任以降、量から質への意識改革を、時間をかけて行ってきました」。

職員1人ひとりのアイデアを活かす
自主創造の取り組み

現在、2024年度~26年度までの中期経営計画『“わくわく”の花咲くプラン』を進める大阪信用金庫。地域に合った『自主創造』の取り組みに力を入れる。

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