雅叙苑観光 競合なき「オンリーワンの観光体験」を提供

1978年、「忘れの里 雅叙苑」に日本初の個室露天風呂を設えた田島健夫氏。さらに2004年には、五感を開放するリゾート「天空の森」を開業し、それまで国内になかった新たなリゾートの在り方を提案した。コロナ禍で宿泊業が大きなダメージを受ける今、田島氏はどのような哲学と構想を持って経営に臨むのか。

田島 健夫(雅叙苑観光有限会社 代表取締役)

日本の旅館業界を変えた
「雅叙苑」と「天空の森」

鹿児島空港より車で15分の立地に、独立したヴィラが5棟。訪れる人は他のゲストの存在を気にすることなく、雄大な霧島連山を眺めながら露天風呂に浸かり、敷地内の池で水鳥と戯れ、川の浅瀬にあるテーブルで朝食をとり、満天の星空を満喫する――そんなオンリーワンの時間と空間を提供しているのが、鹿児島県霧島温泉にある「天空の森」だ。経営するのは、1970年創業の雅叙苑観光。「郷土の風景・生活文化の継承」をコンセプトに、国内における従来の旅館の概念を覆す宿泊施設を生み出し、大きな注目を集めてきた。

大きな椎の木がそびえる「天空の森」の頂上

「お客様が求めるサービスは、人それぞれに違いますし、社会背景の変化によって大きく変化するものです。不易流行と言うように、たとえ“安心”や“安らぎ”といった同じ言葉で表したとしても、その内容は変わっていくのだということを忘れてはいけません。今日までと今日は違うし、未来はもっと違うはずです」と代表取締役の田島健夫氏は語る。

全文をご覧いただくには有料プランへのご登録が必要です。

  • 記事本文残り87%

月刊「事業構想」購読会員登録で
全てご覧いただくことができます。
今すぐ無料トライアルに登録しよう!

初月無料トライアル!

  • 雑誌「月刊事業構想」を送料無料でお届け
  • バックナンバー含む、オリジナル記事9,000本以上が読み放題
  • フォーラム・セミナーなどイベントに優先的にご招待

※無料体験後は自動的に有料購読に移行します。無料期間内に解約しても解約金は発生しません。