世界初、ピントを自動調節する眼鏡型ウェアラブルデバイス
デジタル技術で個人の眼の見え方に合わせてピントを自動調節するアイウェア「ViXion01」が、2024年度グッドデザイン・ベスト100と特別賞を受賞した。「テクノロジーで、人生の選択肢を拡げる」をパーパスとするViXion 代表取締役社長・南部誠一郎氏から開発の経緯や今後の展望について伺った。
文・矢島進二(日本デザイン振興会 常務理事)
ViXionは2021年にHOYAからスピンアウトしたスタートアップだ。HOYAは世界に例を見ない夜盲症向けの暗所視支援眼鏡「MW10 HiKARI」を2018年に商品化した。その後、デザインファームnendoのプロデュースによりアップデートをするが、採算面で事業継続が困難になる。
しかし、開発メンバーの強い想いから、投資家から出資を受け分社化を決断し、ViXionを設立。「MW10 HiKARI」の事業継承とともに、プロトタイプ状態だったオートフォーカス機能のデバイスの実証化を進めた。
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